Deep Library Projectのブログ

ディープ・ライブラリープロジェクトのブログ

参加館への呼びかけ

専門図書館への参加をどうやって呼びかけていくかは、何度も話し合いが持たれました。

まず、「参加には費用がかかるの?」と聞かれることが必至だったからです。

幸い、ディープ・ライブラリーの土台になる「専門図書館横断検索」は、2017年3月まで保守費がついています。それまでは無償参加とし、その実績を検証していただき、その先の費用については考えることにしました。

また、専門図書館協議会へも費用や共催について協力いただけるよう相談に行き、検討をお願いしました。直ぐに共催を取り付けるのは難しかったですが、非公式な応援を取り付けました。

 

参加館へのお願いは、以下のステップをとりました。

(1)まず、参加していただけそうな専門図書館を、結城と田村がリストアップ

(2)カーリルが、ディープ・ライブラリーのモックアップを作成

(3)高野も加わり、リストアップした専門図書館を訪問し、参加を促す

 

どの専門図書館からも、やはり費用の問題を聞かれました。

「まずはやってみましょう!」の一言で参加を表明いただいた図書館もあれば、2年後の費用発生を懸念する図書館があったことも事実です。

また、専門図書館によっては、「決裁」が必要だと「保留」状態の図書館もありました。

 

口頭で了解を取り付けたものの、中々具体的な話にならず足ぶみ状態が続きました。

8月の打ち合わせで、参加館へ、専門図書館のメモになる“登録票”を送ることにしました。登録票をいきなり送りつけられてもイメージがわかないので、BICライブラリと市政専門図書館のサンプルを添付しました。

 

登録票には、“ひとこと欄”を設けて、自慢の所蔵コレクションやエピソードを書いていただく目論みでしたが、サンプルがまずかったのか、皆さん固い文章が記載されてきたのです。「諸悪の根源は僕です」と、10月の打ち合わせで謝る田村でした。

でも、皆さんにこっそり教えます。サンプルの市政専門図書館の一言に開館時間などを移動したのは、実は高野です。口語体の文章を簡潔に編集した時に、開館時間の項目がなかったので、ひとこと欄に移動してしまったのでした。

“ひとこと欄”には、エピソードや自慢を書いていただくよう再依頼をかけました。皆さんが目にする“ひとこと”に、きっと目を見張るものもあると確信しています。

 

2015年の秋に向け、当初の目標は4,5館からのスタートでした。

嬉しい誤算は、参加を了承いただいた図書館から、他の図書館を紹介してくださったことです。

まだ産声を上げたばかりのディープライブラリープロジェクト。

専門図書館の参加をお待ちしています。